東京電力福島第一原発で始まった処理水の海洋放出について、東電は27日、原発内の放出設備などを報道陣に公開した。東電の担当者は「安全を確保しながら計画通りに進められている」と話した。
この日は、放出の対象となっているタンクから移送された水と、希釈用にポンプでくみ上げた海水が混ざり合う直径1・8メートルの配管の中をザブンザブンと音を出しながら流れる様子や、運転員が放出に異常がないかを確認する免震重要棟内の遠隔操作室のモニターなどを、東電の担当者が説明した。
1日1回は関連の設備を巡回し、ポンプの異音や配管からの漏れがないか確認しているという。
福島第一原発では、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を冷やすために冷却水を入れ続けている。そこに地下水や雨などが流れ込み、汚染水が増え続けている。多核種除去設備(ALPS=アルプス)で大半の放射性物質を取り除いてタンクにためており、現在、タンクは1千基以上あるという。
東電の放出計画では、ALPSで除去できないトリチウム以外の放射性物質の濃度が基準を下回っていることを確認後、トリチウムの濃度を1リットルあたり1500ベクレル(国の法令基準の40分の1)未満になるよう、大量の海水で薄めて海に放出する。
24日に始まった1回目の放…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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