台風15号による大規模停電で、千葉県では発生から5日目の13日午後8時現在、約17万8000戸(午後4時時点)で停電が続いた。
東京電力は作業を急ぐが、12日中の全域復旧を見込んだ千葉市でも依然、約1万6000戸が停電、東電の甘い見通しが、あらためて露呈している。
東京電力パワーグリッドは13日夜の会見で、県内の停電復旧に要する期間は3日以内から、鋸南町、鴨川市、南房総市、館山市の県南部については「おおむね2週間」との認識を示したが、場所によっては2週間以上になる可能性を示唆、復旧が大幅に遅れる見通しを示した。倒壊した電柱の数は「トータルで把握できていない」とも述べた。
遅延の理由について「過去に経験した台風に比べ、相当規模の倒木があり、この伐採に時間がかかっている」と、倒木の数の多さを挙げた。現在の1万1000人を1万6000人態勢に増やして対応するという。「過去の台風の規模から想定し、これくらいの日数でできると判断したが、今回の台風は規模が今まで以上に大きく、かなり過小な想定をしてしまった」と、見通しの甘さを認め、金子禎則社長は「多くの方に不便と心配をおかけしおわびする」と謝罪した。
今後、台風発生以降、約20日間電気が通じない地域も生じる。先進国の日本で、20日も電気が通じない地域が出る受け止めを問われた東電側は「送配電事業の責任者として大変申し訳ない。最大限、復旧を進めるのが最大の使命」。しかし全体の実態把握ができていない中の「2週間」だけに、「エビデンス(証拠)に基づかない発言だ」と、指摘される場面もあった。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
Leave a Comment