大阪市の松井一郎市長は16日、新型コロナウイルスの専門病院とする意向を示している市立十三市民病院(淀川区)について、早期に運用開始を目指す考えを示す一方、「入院患者の皆さんに配慮する形でスケジュールを作っている」と述べ、転院調整など移行に向けた準備を丁寧に進めていると説明した。
同病院で新型コロナの中等症患者を受け入れる考えを示している松井氏は、この日の記者会見で、「医療崩壊を起こさないためには、中等症のコロナ専門病院がどうしても必要だ」と改めて主張。急な方針に一部の通院や入院患者らに戸惑いが広がっている点に関しては「ご心配をおかけしている。大変申し訳ない」と謝罪した。
その上で、現在入院している患者は同レベルの治療を継続して受けられる周辺病院に転院してもらうと説明。転院に伴う費用なども「お願いするわけだから、すべて市で負担する。専門病院にしたとしても、地域医療は守れる」と述べた。
十三市民病院は結核の指定医療機関で、病床数は263。市によると、現在15人の新型コロナウイルスの患者が入院している。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース