松井秀喜氏「いじめダサい」自殺防止プロジェクト動画で思い語る(スポーツ報知)

 米大リーグ・ヤンキースのGM付特別アドバイザー・松井秀喜氏(45)が、いじめ撲滅を訴える一般社団法人「てとり」が26日からスタートした「いじめ・自殺防止プロジェクト」の啓発動画に出演。いじめを許さない強い思いを語り、悩んでいる子供たちに相談を呼び掛けている。

 「stand by you」と名付けられたプロジェクトは、いじめなどの悩みを相談できず、苦しんでいる子供たち、悩みを持つ仲間を助けたいと思っている子供たちに対し、相談窓口の存在を周知させるのが目的。夏休みが終了して学校が始まることに苦痛を感じることなどから、18歳以下の自殺が特に多くなるとされる9月1日を前に、開始された。

 約3分半の映像の中で松井氏は「人をいじめるということは、一番やっちゃいけないこと」と強調。「一方的に弱い者をいじめる、そんなにダサいことはない」と語りかけている。

 現役引退後、少年少女の健全な育成に向けてさまざまな社会貢献活動を行っている松井氏。その一環として、ヤンキース時代の同僚で現在はマーリンズCEOのデレク・ジーター氏(45)が支援しているいじめ相談アプリ「STOPit」のサポーターを務めていたのが縁で、共同発起人としての参加が決定した。

 7月にニューヨークで松井氏と面会したという「てとり」の代表理事である谷山大三郎氏は「松井さんからは『子供たちのために、一緒にやっていきましょう』と快諾をいただきました。いじめ問題への理解や対策を一緒に考えていくことができたら」。今後はシンポジウムや研究会の実施などを予定しているが、松井氏にも参加を呼び掛けていくという。

 ◆前園氏は「いじめ、カッコ悪い」

 スポーツ選手が、いじめ撲滅を呼び掛けた過去の例として知られるのが、サッカー元日本代表の前園真聖氏(45)。横浜Fに所属時の1996年に、公共広告機構(現ACジャパン)のCMに出演した際のキャッチコピー「いじめ、カッコ悪い」は大きなインパクトを与えた。後に前園氏はテレビ番組で、「いじめ―」のセリフは自ら考案したものであることを明かしている。

 ◆サッカー元日本代表・井原氏、車いすテニス国枝も参加

 「stand―」には、松井氏の他にも元サッカー日本代表の井原正巳氏(51)や、車いすテニスの国枝慎吾(35)らも参加している。映像の中で井原氏は「必ず相談できる相手がいる。恥ずかしがらず、いろんな人に相談して乗り越えてくれれば」とコメント。国枝は「嫌な記憶として子供時代を振り返ることになる」と、いじめを批判している。

【関連記事】


Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment