多田晃子
文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿であった。受章者6人のうち、歌舞伎俳優の松本白鸚(はくおう)さん(80)=本名・藤間昭暁=、日本画家の上村淳之(あつし)さん(89)=本名・上村淳=ら4人が出席し、天皇陛下から勲章が贈られた。
出席者はほかに箏曲家の山勢(やませ)松韻(しょういん)さん(89)=本名・木原司都子=、発酵学の別府輝彦・東京大名誉教授(88)。親授式後、陛下は「長年努力を重ね、大きな業績を収められ、文化の向上に尽くされたことを誠に喜ばしく思います」とねぎらった。
その後の記者会見で、松本さんは自身が出演した舞台「アマデウス」について、「(陛下が)よく覚えて下さって、その陛下からちょうだいしたということで感無量」と語った。3歳で歌舞伎の世界に入ったといい、「役者は一生が修行でございますから、これからも頑張っていきたいと、芸をお見せしたいと思います。命ある限り」と述べた。親子3代で受章した上村さんは「まだやらんならんことはぎょうさんある。やるべきこと、やれそうなこともまだまだたくさんある。そんな気がしています」と話した。(多田晃子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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