活発な梅雨前線が停滞している影響で、西日本から東日本の日本海側を中心とする地域は9日、激しい雨に見舞われた。10日以降も九州北部などでさらに雨が降り、局地的に非常に激しくなるおそれがある。気象庁は、土砂災害などに注意するように呼びかけている。
気象庁によると、9日午後6時現在の主な24時間降水量の最大値は、松江市208・0ミリ▽佐賀県鳥栖市186・5ミリ▽大分県日田市185・0ミリ▽山口県下関市180・5ミリだった。
大雨のため、JR西日本によると、山陽新幹線は9日午前8時半ごろから広島―小倉間の上下線で運転を一時見合わせた。山口県下関市に設置している雨量計が規制値に達したためだという。同日午後1時に運転を再開した。52本が運休し、98本が最大で5時間4分遅れ、約4万4千人に影響が出た。
気象庁によると、梅雨前線は10日以降も11日にかけて西日本から東北にわたって延び、停滞する見込み。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定になるとしている。
10日午後6時までに予想される24時間降水量はいずれも多いところで、九州北部200ミリ▽東海と北陸、中国100ミリ▽関東甲信80ミリ▽東北と近畿、四国60ミリ。
気象庁は、西日本の日本海側はこれまでの大雨で地盤が緩み、土砂災害の危険度が高まっている場所があるとして、注意を呼びかけている。
低い土地の浸水、川の氾濫(はんらん)などへの注意も求めている。また、落雷や竜巻などの激しい突風への警戒も呼びかけている。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル