松江市は9日、松江保健所管内で91人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。このうち88人が、8日に感染確認された10代の男子生徒が通っていた市内の立正大淞南高校の関係者で、生徒が86人で、2人が50歳代と40歳代の教員という。残り3人は同日に感染が確認された70代男性の関係者という。この70代の男性は同校に仕事で出入りしていたといい、松江市の松浦正敬市長は「男性の感染場所は学校だと思う」と述べた。
市によると、感染が確認された生徒86人のうち、寮生が80人で、6人が自宅から通っていたという。生徒は全員がサッカー部員で、感染者が発生した寮はサッカー部の寮だった。教員も同部関係者。部員約30人に発熱や頭痛などの症状があるが、いずれも軽症という。
サッカー部は7月23~25日に大阪府、8月3、4日に鳥取県、4~6日に香川県に練習試合などで遠征していたという。
部員は138人。同校はサッカーの名門で、同校のホームページによると、全国高校サッカー選手権大会に18回出場している。
同保健所では、8日の感染確認を受け、149件のPCR検査を実施していた。8日に感染が確認された男子生徒は5日に38度台の発熱、7日に味覚・嗅覚障害の症状があり、校医を通じて保健所に相談があったという。8日にPCR検査を受け陽性が判明した。同校の生徒数は約330人。
島根県内では前日までに計31人の感染が確認されていたが、それを大幅に上回った。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル