拉致担当相を兼務する林芳正官房長官は27日、宮崎市を訪れ、1980年に原敕晁(ただあき)さん(当時43)が北朝鮮に拉致された現場の海岸を視察した。林氏は視察後、記者団に「一日も早い拉致被害者全員の帰国を実現するべく、全力で取り組みたい」と強調した。日朝首脳会談についても、実現に向けて「さまざまな働きかけを一層強めていきたい」と述べた。
大阪市の中華料理店店員だった原さんは80年6月、宮崎市の青島海岸で北朝鮮に拉致された。林氏は現場となった海岸を訪れ、宮崎県警の平居秀一本部長の説明を受けた。視察後、「たくさんの人が訪れる海岸で、拉致という重大な事案が行われたことを改めて実感した。44年前に拉致され、帰国がかなわない原さんの気持ちを思うと大変申し訳ない」と語った。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル