植物の枝や葉、花などが異常にふくらんでできる「虫こぶ」。様々な昆虫が形成に関わっているが、不思議なのがナラタマバチ(タマバチ科)の仲間だ。
産卵場所に虫こぶができ、その中で幼虫が育って成虫になる。ほとんどの種が年に2回繰り返すが、「2回の虫こぶの形や成虫の姿が全く違う」と国立科学博物館の井手竜也研究員はいう。
例えば、ハコネナラタマバチはナラ類の枝に産卵して、夏から秋にナラエダムレタマフシという虫こぶができる。これは成熟すると地面に落ち、やがて出てくる成虫は雌ばかり。その雌が葉の芽に産卵して、ナラハグキコブフシという違う形の虫こぶができる。そこから春に雌雄の成虫が現れ、交尾して産卵すると再びナラエダムレタマフシができる。
この虫こぶの表面に見える水滴…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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