脇本暁子=ライター
祥龍(兵庫)
ぷっくりふくらんだ黄身をつつきたい衝動を抑えつつ、まずは炒飯(チャーハン)をひとさじ。フワッと香るゴマ油とシャキシャキな白菜キムチの旨辛具合と、かみ締めるほど立ち昇るほのかな酸味と甘味。さぞこだわり抜いた調味の妙と思いきや「使うのは白菜キムチとゴマ油とネギだけ。味付けは一切してないよ」と笑うのは、シェフの池英恵(チーエイケイ)さんだ。
中国人の父と韓国人の母をもつ中国ハルビン出身の池さんは、中国東北料理のほかオモニ(お母さん)譲りの韓国式中華も提供。
「酸っぱいキムチほど炒める…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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