架空のクレジットカード番号で3万回超にわたって寄付の申請を繰り返したとして、警視庁は、専門学校生の男(21)=札幌市豊平区=を偽計業務妨害容疑で逮捕し、28日発表した。警視庁は、男がクレジットカード情報を自動生成するプログラムを使って申請を繰り返し、実在する情報を見つけて別の目的で使い回そうとしていたとみている。男は調べに対し、「やっていません」と容疑を否認しているという。
サイバー犯罪対策課によると、男は昨年8月20~23日、NHK厚生文化事業団(東京都渋谷区)がホームページで受け付ける高齢者や障害者支援の寄付フォームで、架空の「齊藤圭人(さいとうけいと)」名義を使い、クレジットカード決済で1千円を寄付するとの申請を3万4541回行い、事業団の業務を妨害した疑いがある。申請に使われたカード情報はすべて実在せず、実際に寄付は成立しなかった。
同課は、男が自主制作したプログラムを使い、クレジットカードの番号、有効期限、セキュリティーコードを自動生成していたとみている。大量の申請の確認作業などにより、寄付フォームは約2カ月半運用停止になった。実在しないカード番号での申請でもカードの決済代行業者への手数料が1件あたり15円かかるといい、事業団に約57万円の負担が生じたという。
事業団からの被害相談を受け…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル