星乃勇介
「110番の日」の1月10日にあわせ、宮城県気仙沼市の道の駅「大谷海岸」で7日、気仙沼署が適正な通報を訴える啓発活動をした。地元の市立津谷中3年、佐藤美涼さん(15)と同2年、悠太さん(13)の姉弟が一日署長になり、来館者に110番の正しい利用の仕方が書かれたチラシを配った。
2人は2021年夏の中体連県大会の柔道個人戦でダブル優勝。2020東京オリンピックで柔道初の、きょうだいで同じ大会で金メダルに輝いた阿部兄妹を見て、署が力を借りた。
美涼さんは「本当に困っている人が迷惑するので(110番は)緊急時のみに」、悠太さんも「すぐ駆けつけてほしい時だけ使って」と口をそろえた。
同署によると21年の110番件数は県全体では11万件。管内では1400件でうち2、3割が免許更新や困りごとの相談といった緊急性のないものだった。「110番は緊急通報のためのもの。問い合わせは警察署にしてほしい」と呼びかけている。(星乃勇介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル