海外の有力選手と交流する福岡県内のホストタウンでは、一足早く五輪への熱気が高まっている。
福岡県宗像市立赤間西小学校では昨年11月、東京五輪出場を目指すブルガリアの柔道選手と、児童との交流会が開かれた。「すごい!」。来日した選手が技を繰り出す姿に、子供たちから歓声が上がった。柔道教室に通う4年生の古賀美波さん(10)は「日本人も頑張ってほしいけど、ブルガリアの人も応援する」と目を輝かせた。
東京五輪でブルガリアのホストタウンとなっている宗像市は、選手らの事前合宿を受け入れている。市は平成29年にブルガリア柔道連盟とキャンプ実施で合意し、これまでに5回、選手やコーチが訪れた。
市内では13年からブルガリアフェスティバルが開かれ、民間レベルで交流が盛んだった。海外の選手にとって、柔道の母国での稽古は貴重な経験となる。市は希望を聞いて練習環境を整えており、昨年11月の来日時は、福岡教育大柔道部の部員が練習相手となった。
五輪出場が有力視されるブルガリアのイベリナ・イリエヴァ選手(28)は「日本の柔道家は世界で一番のプレーヤーで、いい練習相手だ」と話した。同大柔道部の監督で、五輪メダリストでもある楢崎教子さん(47)は「海外の有力選手のサポートをすると、日本の学生が五輪をより身近に感じることができる」と効果を語る。
同大のほか福岡大柔道部、福岡県警の柔道特練のメンバーら複数の団体が、練習をサポートしている。福岡の学生、警察官らが東京五輪の盛り上がりを支えている。(高瀬真由子)
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