4月の東京都江東区長選で初当選した木村弥生区長(58)の陣営が、選挙中に投票を呼びかける有料のインターネット広告を掲載したとされる事件で、地元選出の自民党衆院議員の柿沢未途(みと)・法務副大臣(52)が、木村氏本人にネット広告の利用を提案したとみられることが、関係者への取材でわかった。柿沢氏は31日、問題の責任を取って法務副大臣を辞任した。
9月の岸田内閣改造後、政務三役の辞任は、女性問題が発覚した山田太郎・前文部科学兼復興政務官に続き2人目。岸田文雄首相は31日の参院予算委員会で「法務副大臣は法の執行により厳密でなければならない立場だ」とし、「任命権者としての責任を重く受け止めている」と述べた。
柿沢氏は10月の朝日新聞の取材に対し、自身が木村氏の「陣営関係者」に「『ユーチューブ広告は効果があるからやった方がいい』と勧めた」などと証言し、「私が勧めなければ、やらなかっただろう」と語った。「陣営関係者」が誰かは明らかにしなかった。
朝日新聞が31日にこうした証言を報道したことを受け、岸田氏らの指示で、小泉龍司法相が柿沢氏に事実関係を確認した。その上で、柿沢氏は辞表を提出し、持ち回り閣議で承認された。後任には門山宏哲衆院議員(自民)を充てる。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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