核ごみ調査、現地に活断層や火山 10万年で何が起こる

 「核のごみ」の処分地選びをめぐり、北海道の寿都(すっつ)町が13年ぶりに第1段階の文献調査に手を挙げた。後押ししたのが、国が3年前に公表した「科学的特性マップ」だ。活断層や火山、地殻変動などの自然条件をもとに、日本地図を「好ましい特性」や「好ましくない特性」で色分けした。寿都町は大部分が「好ましい」緑色に塗られていた。

 ただ、マップの中身はかなり大まかであいまいだ。最低限の除外条件をただ重ね合わせただけで、適地を示しているとはいえない。

 寿都町をよく見ると、中央部に「好ましくない」オレンジ色の筋が複数ある。活断層だ。マップに載るのは長さ10キロ以上のものだけで、太さは断層の長さの100分の1と決められている。この断層は帯状に分布し、地下では斜めに傾いている。詳しくみれば、さらに広がるはずだ。

拡大する科学的特性マップのうち、活断層による不適な範囲だけを抜き出した地図。上に見える寿都湾を囲む凹の字の部分が寿都町。活断層「黒松内低地断層帯」が南北に陸地を縦断する。何本もの断層が並んで存在する複雑な場所だ=資源エネルギー庁の資料から

科学的特性マップが示していないものは
10万年もの間、隔離を続ける必要がある「核のごみ」。途方もなく長い時が流れる間に、地球のプレートがひしめき合う日本列島で何が起こるのか、考えてみました。

拡大する科学的特性マップのうち、火山活動による不適な範囲だけを抜き出した地図。左の▲の南にあるのが神恵内村。南端のわずかな部分以外は、オレンジ色の円のなかに入っている=資源エネルギー庁の資料から

 寿都町に続いて応募した神恵内…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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