総合格闘技の「パンクラス」で8月23日、驚きの「開場10分前に大会中止」という事態が起きました。この出来事をきっかけに、大会の開催方法にも大きな変化が起きています。新型コロナウイルスとの“闘い”に臨む格闘技、そしてスポーツの未来を追いました。 東京オリンピックが延期となってスポーツ界が大きく揺らぐ中、総合格闘技・パンクラスの大会で「開場10分前の大会中止」が決断されました。この日、抗原検査をやった選手の中から新型コロナの陽性反応が出たのです。選手と来場者の安全を守るため、直前の開催中止という苦渋の判断をしたのです。 この決断にSNS上では賛否の声が上がりました。パンクラスはこの大会の出場選手へのファイトマネーを全額支給し、チケット代も全額返金したため、1000万円以上の損失を被りました。 大会中止から1カ月後、パンクラスは新しい形の大会開催を発表しました。パンクラス史上初の無観客試合です。大会の様子をオンラインで生配信することで、見ている人が自由に送金できる「投げ銭」システムも導入しました。また、大会に賛同する人からクラウドファンディングで大会の開催費用を集めるという新しい大会の形も模索しています。 選手へのコロナ対策もより強化されました。選手は毎日、パンクラス専属の医療コーディネーターに体温や体調に異常がないか報告し、選手たちの健康管理を徹底しています。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース