桃の産地の山梨、今年も相次ぐ収穫前の盗難 防犯カメラで畑を警戒

池田拓哉

 山梨県内で収穫前の桃の盗難が今年も相次いでいる。県警は、桃畑の周辺で不審な人物や車を見かけたら110番通報するよう呼びかけている。

 桃の一大産地である笛吹市内では盗難事件が3件発生。笛吹署は笛吹市春日居町の畑から約千個(50万円相当)の桃が盗まれたと11日に発表した。署によると、現場は幹線道路から離れており、車の往来が少ない場所。5~9日に収穫間近の3本の木からもぎ取られたという。

 同市八代町の畑では6月30日~7月1日、収穫前の桃約350個(約10万5千円相当)が盗まれる被害があった。桃は複数のかごに入れられた状態で畑に放置されていた。持ち逃げる際に、何らかの事情であきらめた可能性があるという。

昨年の被害は2万個以上

 署は昨年に続いて果実盗への警戒を強めており、9日には同市春日居町の畑から桃1個を盗んだ疑いで男(72)を現行犯逮捕した。

 山梨市などを管轄する日下部署は6月末、収穫前の桃を盗まれたとする農家の被害届を受理し、窃盗事件として調べている。

 県警によると、昨年は笛吹市や山梨市など計10カ所以上で桃の盗難が相次ぎ、被害は2万個以上にのぼった。県は緊急対策として、果樹農家などを対象に防犯機器の購入費用を半額補助した。防犯カメラ約4千台の購入に充てられたという。(池田拓哉)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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