伊藤隆太郎、加治隼人
福岡管区気象台は27日午後8時、鹿児島県・桜島の噴火警戒レベルを5(避難)から3(入山規制)に引き下げた。24日夜に南岳の山頂火口から大きな噴石が約2・5キロ近く飛散する爆発的噴火が発生し、最も高いレベルの警戒態勢が取られたが、その後は2キロを超える範囲に影響する噴火の可能性は低くなったと判断した。
気象台によると、26日から27日にかけても爆発や噴火が時々発生し、噴煙が最高2・2キロまで上がった。だが噴石の飛散は最大1・1キロにとどまり、噴火の兆候となる山体の膨張もおおむね止まったという。
ただし南岳山頂火口や昭和火口から2キロ以内では引きつづき大きな噴石や火砕流への警戒が必要なほか、風下側では小さな噴石が風に流される恐れもあり、注意を呼びかけている。
引き下げを受けて鹿児島市は27日午後8時25分、火口から3キロ圏内の有村町と古里町の一部(計33世帯51人)に出していた避難指示を解除した。(伊藤隆太郎、加治隼人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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