梅舞う庭 流れる杯に歌詠まれ  天満宮に春は来にけり

渡辺純子

 平安絵巻さながらの神事「曲水の宴」が5日、福岡県太宰府市太宰府天満宮であった。溝に浮かべた杯が流れてくる前に和歌を詠む、みやびな遊び。梅の花びらが舞う庭で、十二単(ひとえ)を着た姫役など14人が、ゆっくりとした水の流れに合わせて和歌を短冊にしたためた。

 1963年に復活され、今回は59回目。和歌を書く役はアイドルグループ「HKT48」の最上奈那華さん、在福岡米国領事館のチュカ・アシーケ首席領事らが務めた。コロナ禍で中止や制限下での開催が続いていたが、4年ぶりに一般の人が観覧できる場所を設けた。儀式前後の行列もマスクなしに。大勢の人がカメラやスマートフォンを手に詰めかけ、優雅な雰囲気を楽しんだ。(渡辺純子)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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