秋、境内一面にコスモスが咲き、別名「コスモス寺」として知られる奈良市の般若寺。だが、梅雨時なのに参拝客が急増しているという。その理由は、アジサイを使った展示だった。
奈良公園から北へ約2キロ。飛鳥時代に創建されたという般若寺を訪ねると、平日にもかかわらず多くの参拝客が訪れていた。
その参拝客らが手にしたカメラの先には、日差しに輝く直径約15センチの透明なガラス鉢が並ぶ。鉢の中には境内の約300株から剪定(せんてい)したアジサイが入れられ、水がひたひたに張られている。全部で150個が境内の各所に置かれている。
工藤顕任(けんにん)副住職(36)が昨年5月、初めて作った。「紫陽花(あじさい)ガラスボール」と呼ぶ。
盛りの時期に剪定で切ったアジサイを、360度から眺めて楽しもうと、ホームセンターで買ったガラス鉢に「なんとなく」入れたのが始まりだった。
5月25日、まずは1個。3…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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