梅雨前線の影響で9日にかけて中国地方を中心に大雨が降り、気象庁によると山陰では降り始め(4日午後4時)からの降水量が400ミリに達し、平年の7月1カ月分の2倍近くを記録した。前線は停滞し、11日にかけて西日本全体で激しい雨が降る見通しで、気象庁は土砂災害などに厳重な警戒を呼びかけている。
平年の7月1カ月分の2倍近く
9日午前9時現在、広島県内では広島市など2市3町に、鳥取県内では鳥取市など3市6町に、島根県では松江市と出雲市の一部に警戒レベル4の避難指示が発令されている。9日午前10時までの24時間降水量は、鳥取市163ミリ、広島県廿日市市118ミリなど。
JR西日本の各支社によると、呉線の三原―広間、山陰線の出雲市―鳥取間、木次線の宍道―備後落合間で終日運転を取りやめた。山陽線の糸崎―岩国間▽呉線の三原―海田市間▽芸備線の備後落合―広島間▽福塩線の府中―塩町間▽可部線の横川―あき亀山間は、9日夕方まで運行を見合わせる。第三セクターの若桜鉄道は始発から運転を取りやめて線路点検中で、夕方の再開を目指している。
気象庁によると、梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、11日にかけて大気の状態が非常に不安定となる。10日午前6時までの24時間に、北陸や中国地方で100ミリ、近畿で80ミリの大雨が予想されている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル