森喜朗元首相は30日、来春予定の千葉県知事選への立候補を検討していた鈴木大地前スポーツ庁長官が森氏の反対を受けて出馬を断念したとの一部報道を否定した。「私から出ろといったわけでも、止めるといったわけでもない」と述べた。東京都内で記者団に答えた。 森氏によると、今月中旬の時点で、鈴木氏は森氏のあっせんでかつて務めていた順天堂大に再就職する方向になっていた。 自民党千葉県連では鈴木氏の擁立論が高まったが、森氏は「スポーツ庁長官は大事なポストだ。勝てばよいが、泥沼のような感じがする。嫌だ」と考えていたという。県連内に熊谷俊人千葉市長を推す声があったことも背景にあった。鈴木氏が知事職について「自信がない」と馳浩元文部科学相に話していたとの情報も森氏に届いた。 森氏は28日に県連幹部と面会し、「本人が決めることだ。ただ、スポーツ庁長官を、政治の醜い面でガタガタさせないでほしい」と要請したとも説明した。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース