千葉県の森田健作知事が台風15号が上陸した翌日の9月10日、県庁から約30キロ離れた同県芝山町の「自宅」に公用車で帰った問題で、知事がその翌日の会議で「樹齢80年の木が倒れた」などと、「自宅」の被災状況を語っていたことが会議録でわかった。
森田氏は台風15号上陸から2日たった9月11日、千葉市内で、県内で8競技が行われる東京五輪・パラリンピックを盛り上げるための「オリンピック・パラリンピックCHIBA推進会議」に出席。この会議録によると、冒頭のあいさつで「私事になりますが、うちは芝山なんですよ。樹齢80年の木が倒れまして、あと4~5本の木が倒れて、まさに今回の台風の大きさ、私も見たことがないくらいひどい」などと述べていた。
森田氏を巡っては、9月10日に芝山町の「別荘」に行った疑惑を週刊文春が報道。森田氏はこれまでの会見で、「別荘ではなく自宅だ」と強調し、10日は県庁に災害対策本部を設置した後に公用車で「帰宅」し、私有車に乗り換えて隣の富里市周辺を私的に視察したと説明してきた。「うちの車が一番来やすいところで、自宅の前で(車を)変えた。10分はいなかったと思う」と話し、家の様子を見るためではなく、車の乗り換えのために「自宅」に立ち寄った、としている。(上田雅文、古賀大己)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル