森鴎外の命日に故郷・島根のビールを　遺言書公開も　文京区の記念館（産経新聞）

　森鴎外の旧居跡にある東京都の文京区立森鴎外記念館（同区千駄木）は、命日の「鴎外忌」にあわせ、７月５日から今年も遺言書を公開する。今年は鴎外がドイツ留学中にビールを楽しんだのにちなみ、コレクション展「文学とビール－鴎外と味わう麦酒の話」を開催し、館内のカフェで、鴎外が生まれた島根・石見の地ビールも販売する。

　ビールが恋しくなる季節。のどを潤しながら、“鴎外文学”に思いをはせるのも悪くなさそうだ。遺言書公開は３１日まで、コレクション展は１０月６日まで。ビール販売は在庫がなくなり次第、終了する。

　鴎外は大正１１（１９２２）年７月９日に死去したが、同記念館では毎年、命日の時期に合わせ、死の３日前に口述で残したといわれる遺言書を公開。今年はあわせて、ビールをテーマにしたコレクション展を開催する。鴎外が当時、日本では珍しかったビールを飲んだ経験を記した日記などを展示する。問い合わせは同館（電話０３・３８２４・５５１１）まで