植物学者を目指したきっかけは…南方熊楠賞の東大院・塚谷教授が講演

 第33回南方熊楠賞(和歌山県田辺市、南方熊楠顕彰会主催)の授賞式が6日、田辺市の紀南文化会館で開かれた。受賞した東京大学大学院教授(植物学)の塚谷裕一さん(58)が「植物学とエッセイと……興の赴くまま」と題して記念講演を行った。

 塚谷さんは、もともとは昆虫少年だったが、昆虫は種類が多すぎて名前を覚え切れないことから、次第に植物に興味を持つようになった。中学時代に通学路の道ばたに生えていたハルジオンの突然変異体を発見。出版社の全国コンクールに応募して入賞したことなどをきっかけに研究者を目指すようになったという。

 「名前を知るだけじゃなく、遺伝子や細胞学、生理学といったいろんな方面から植物に迫ることができると知って、植物学がますます面白くなった」

 塚谷さんは「二刀流」の植物…

この記事は有料記事です。残り479文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment