検察「ヘイトクライム」指摘の裁判、判決で言及なし 被害者の評価は

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宮坂知樹 森下裕介 東孝司

 在日コリアンらでつくる在日本大韓民国民団(民団)の徳島県地方本部に銃撃をほのめかしたとして、脅迫の罪に問われた徳島市の被告の男(40)の判決が31日、徳島地裁であった。検察側が、「いわゆるヘイトクライム憎悪犯罪)である」と異例の指摘をしたことに対する裁判所の判断が注目されたが、判決で直接の言及はなかった。被害者側はどう受け止めたのか。

 閉廷後、徳島市内のホテルで記者会見した民団徳島県地方本部の姜盛文(カンスンムン)団長は、判決について「言いたいことを伝えてくれた」と評価した。

 姜団長によると、脅迫状が投函(とうかん)された事務所は韓国語教室が開かれるなど地域に開かれた交流拠点になっていた。「事件後に催しを開いた際には、撃たれるのではと恐怖があった」

 民団中央本部(東京)の李根…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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