福岡県篠栗町で2020年4月、碇(いかり)翔士郎ちゃん(当時5)を餓死させたとして、母親とともに保護責任者遺棄致死の罪に問われた「ママ友」の赤堀恵美子被告(49)の裁判員裁判が7日、福岡地裁(冨田敦史裁判長)であった。赤堀被告は起訴内容を改めて否認した。8日に検察側の論告求刑がある。
赤堀被告は、裁判員から翔士郎ちゃんが亡くなったことについて問われると、「何度も病院に行くよう勧めていた」「ショックはショック。助けてあげられなくて申し訳ない」と述べた。亡くなる直前のやせた様子を語るときには、声を詰まらせる場面もあった。
赤堀被告は、翔士郎ちゃんの母親の碇利恵被告(40)=保護責任者遺棄致死罪で懲役5年の判決、控訴中=から、碇被告の夫の浮気調査など架空の名目で、児童手当や生活保護費として支給された現金など約200万円をだまし取ったなどとして、詐欺と窃盗の罪にも問われている。赤堀被告は初公判で「(碇被告から)頼まれて(現金を)下ろした」などと否認していた。
検察側は、翔士郎ちゃんが亡くなるまでの約2年間、赤堀被告が美容院に約50回通って約80万円を使ったり、家族旅行に10回出かけたりしていたという明細を提示。「金はどこから(出ているの)か」と質問すると、赤堀被告は「タンス預金や親からの援助があった」と説明した。
これまでの裁判で、証人として出廷した碇被告は、赤堀被告から「ボス」の存在をちらつかされ、LINEを通じて子どものしつけや食事量の制限を命じられるようになったと証言。これに対し、赤堀被告は「(碇被告から)指示され、ボスの指示を伝えているように芝居をしろと言われていた」と主張していた。
7日の裁判で、検察側から「…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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