兵庫県芦屋市の有友尚子さん(当時27)が死亡したのは元交際相手の男性の暴行が原因だとして、遺族が再捜査を求めたことを巡り、神戸地検尼崎支部は25日、再捜査しないことを決め、遺族側に伝えた。遺族側代理人によると「男性の正当防衛が成立した可能性を否定できない」という趣旨の説明を受けたという。
関係者によると、有友さんは2015年12月28日未明、JR芦屋駅付近の路上で元交際相手と口論になった後、倒れて意識を失い、翌年1月10日に死亡した。
脳内に出血がみられ、県警は男性が有友さんの頭部を殴ってけがをさせたとして傷害容疑で逮捕したが、地検尼崎支部は不起訴(嫌疑不十分)にした。「脳の出血の原因が病気だった可能性が排除できない」との説明を遺族にしたという。遺族は検察審査会に申し立てたが、不起訴相当の結果だった。
遺族らは18年、男性に損害賠償を求めて提訴。大阪高裁が一昨年6月、男性の暴行と脳の出血に因果関係を認め、暴行が原因で死亡したと認める判決を言い渡した。このことなどを受け、遺族は昨年7月、再捜査を申し入れていた。
地検尼崎支部は取材に対し…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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