宇都宮市にあるインターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁(じん)院長は、新型コロナウイルス感染症の患者が急増した現状をテレビ番組やSNSで発信してきました。すぐには入院ができなくなっている状況や今後の課題について19日にオンラインで聞きました。
――栃木県内では、入院調整中で自宅療養する患者が18日に962人に上りました。入院ができない患者さんもいますか。
80歳と高齢なのに自宅療養、肺炎症状があり酸素吸入が必要なのに自宅待機という患者さんは珍しくありません。
「とりあえず待って」と保健所から言われてしまう。近頃、保健所から「自宅療養の患者の状態が悪くなったので診察してください」と頼まれることが増えています。
1月初旬には、50代男性の陽性者2人が肺炎になり悪化した、と受診されました。年末に陽性がわかり、自宅で療養中でした。
酸素飽和度が1人は85、もう1人は90弱。2人とも入院すべき状態でした。
ただ、「1ベッドしかない。どちらか1人にしてください」と保健所から言われ、より酸素飽和度が低い患者だけが入院となりました。
治療の優先順位を決めるトリアージをせざるをえない状況です。
――救急搬送にも時間がかかるようになっていますか。
1月中旬には、50代男性が受…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル