袴田巌さんの再審請求審で、最高裁の結論は「審理の差し戻し」だった。長年続いたDNA論争に終止符を打つ一方、衣類のみそ漬け実験についてさらなる吟味を求めた。5人中2人の裁判官が「再審を認めるべきだ」という考えを示す、再審確定まであと一歩の判断だった。審理の長期化には、証拠開示などをめぐる再審制度の不備も指摘される。
衣類の血痕 色の変化争点
最大の争点とされてきたのは、本田克也・筑波大教授(弁護側推薦)のDNA型鑑定の信用性だった。
みそタンクから見つかった衣類…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル