極楽浄土のお迎えを表現 370年ぶり修復の掛け軸で 京都の二尊院

 京都・嵯峨の二尊院で、室町時代に描かれた掛け軸17幅が初めて公開されることになった。阿弥陀如来と釈迦如来をまつる本堂に掛け軸を並べ、亡くなった人が極楽浄土へ行く様子をインスタレーションのように表現する。

 二尊院によると、この掛け軸は「二十五菩薩来迎(ぼさつらいごう)図」で、15世紀前半に画家の土佐行広によって描かれた。1949年に重要美術品に認定されたが、公開されることはなく京都国立博物館京都市)で保管されてきた。

 掛け軸は約370年ぶりに修復された。これを機に、「博物館のガラス越しよりも実際に見て拝んでいただきたい」と、掛け軸が掛けられた時代と同じように、ふだんは入れない本堂内陣のふすまに並べて掛けることにした。

 掛け軸には、死者を極楽浄土…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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