模試で宗教とテロ結ぶ不適切な表現 佐賀県教委が謝罪

 佐賀県教育委員会などは2日、高校1年生を対象にした英語の模擬試験で、イスラム教とテロリストを結びつけるような不適切な表現があったと発表した。落合裕二教育長が「偏見や誤解を招きかねない」として謝罪した。

 県教委によると、1月8~10日にあった「県下一斉模擬試験」で、英語の文章を読み、内容と合う答えを選ぶ問題があった。

 文章は、日本の高校生がエジプトを旅行したときの体験を書いたもの。絵はがきを売ろうとする現地の子どもについて、買わなければどうなるか父にたずねると「もし稼げなかったら、彼らは食べ物を求めてモスクへ行き、テロリストとなる」と言われたという記述があった。全体としては、こうした体験を通じ、世界から貧困と戦争を終わらせたいと感じたことが書かれていた。

 英文は、全国の高校生を対象にした過去の英作文コンテストで最優秀に選ばれた作品だったという。同じ高校生の文章で読みやすく、社会問題を扱っていることなどから、昨年6~11月、模試を担当する英語教諭ら13人で問題を作り、チェックもしていた。

 県教委は外部などからの指摘を…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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