■昔はいたけど今ではほとんど見られず…パンチパーマをあてる人たち
1970年代に日本で生まれたパンチパーマは、80年代にかけて流行。当時はヘアカットショーでモデルがパンチパーマにするなど、オシャレなスタイルでした。
しかし平成に入ると「怖い」「いかつい」といったマイナスのイメージから下火に。今ではほとんど見ることがなくなりました。
まずは、記事にあった岐阜県関市で、パンチパーマが本当に流行っているのか…。 男性:
「パンチパーマはいないんじゃないかな」 女性:
「昔はようおったけど、あんまり見かけないね」
やはり反応はイマイチ。しかし、聞き込みを続けると…。 別の男性: 「知っています。リバイバルというか、もう1回パンチパーマの良さを伝えたいみたいなことで、近くの理容室でやっています」 パンチパーマの良さを伝えようとしている理容室があるということで、向かいました。
■床屋のなり手が少ないので…パンチパーマを通して理容師の高い技術の伝承を
岐阜県関市にある理髪店「ボノ・ヘアー」。パンチパーマを普及させようとしているのは理容師の久後靖幸さん(44)です。
久後さん:
「流行らせようというか…、似合う人に提供する。若い人で探している人もいるので」
過去には技術を競う大会で優勝したこともある、華やかな経歴の持ち主です。しかしなぜ今パンチパーマなのでしょうか。
久後さん:
「カリスマブームの影響で美容師が増えて、床屋さんのなり手が少ないので。やれる人、やれる所が少なくなった今、技術の伝承も込めてパンチを普及していければ」
カリスマ美容師ブームの影響で憧れとなった美容師の数は増え続けている一方、理容師は年を追うごとに減少しています。
短く切った髪に、細いヘアアイロンで小さくカールを並べるようにかけるパンチパーマ。
久後さんは、細かく髪を巻いていく、この理容師ならではの高い技術が途絶えてしまう事を危惧し、普及委員会を立ち上げました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース