歩行者がいたら一時停止を――。兵庫県警丹波署は11日、丹波市内の信号機がない横断歩道を「おもいやり横断歩道」に指定し、「歩行者優先」を啓発する活動をした。
指定されたのは、市立東小学校から西へ約200メートルのところにある県道と市道が交差するT字路。三つの横断歩道があり、信号機はない。この日、同署員らはひっきりなしに通る車を整理しながら、登校する児童の横断を助けた。「おもいやり横断歩道」と記された黄色いステッカーを道路照明柱に貼り、遠くからもわかりやすくした。同署によると、この交差点では2004年以降10件の事故が起き、昨年には信号機の設置を求める要望があったという。
道路交通法では、車やバイクの運転者に対し、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいたら一時停止し、道を譲るよう定める。ただ、県警の昨年の調査によると、信号機がない横断歩道に歩行者がいた場合に車が止まる割合は県全体で46・9%。同署管内は36・1%にとどまった。同署交通課の担当者は「横断歩道を注意しながら走行する意識が運転者全体に広がってほしい」と話した。(岡田健)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル