手代木慶
横浜市旭区のこども自然公園で5月28日、ピンク色のバッタが見つかった。写真を見た専門家によると、ショウリョウバッタの幼虫で、「ピンク色の幼虫は珍しい」という。
見つけたのは同市に住む幼稚園児の嶋優陽(ゆうひ)さん(5)。家族によると、優陽さんは休みの日に必ず採集に行くほど昆虫好き。
この日は飼っているカマキリの餌になる虫を探していて、レストハウスの近くの草むらに潜むバッタを見つけた。素手で捕まえようとすると、ぴょんと逃げたため、虫取り網で捕獲したという。
成虫になるまでに体の色が変化する可能性も
捕まえたバッタは体長約2センチで全体がほんのりピンク色。片足が欠けていたものの、元気な様子だという。愛用の図鑑で確認すると、ショウリョウバッタだとわかった。優陽さんは「見つけたときはうれしくてバッタのように跳びはねた」と顔をほころばせた。
バッタの生態に詳しいあつぎ郷土博物館(神奈川県厚木市)の槐(えんじゅ)真史・学芸員は「ショウリョウバッタは通常は緑や茶色で、全体がピンクの幼虫は珍しい。あと4~5回脱皮して成虫になるのではないか」と話す。成虫になるまでに体の色が変化する可能性もあるといい、優陽さんは大切に育てる予定だという。(手代木慶)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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