横浜・みなとみらい21地区で22日、「国内初の都市型ロープウェー」をうたう「ヨコハマ・エア・キャビン」が開業する。コロナ禍で客数を絞ってのスタートになるが、港町の新たな観光スポットになりそうだ。
17日に内覧会が開催され、参加者らが往復約10分の「空中散歩」を体験。そろりと動き出したゴンドラからは横浜港や高層ビル群を見渡すことができる。
横浜ランドマークタワーに近いJR桜木町駅前広場と、横浜赤レンガ倉庫がある新港地区の運河パーク間の約630メートルを結ぶ。8人乗りのゴンドラ36基が循環し、所要時間は片道5分ほど。最も高い所では約40メートルの空中から港の風景が見渡せる。
片道で最大1時間2400人の輸送力があるが、感染症対策のため、当面はグループごとに乗る形にし、客数を半分ほどに抑えるという。夜は駅舎やゴンドラをライトアップし、にぎわい創出にもつなげる。
近くで遊園地「よこはまコスモワールド」を運営する泉陽興業(大阪市)が建設、運営を担う。横浜市は公費を出さず、駅舎を建てる公有地の占用許可や、海上に支柱を設置する際の手続きなどで協力した。
横浜市などによると、都市部の平地に常設されるロープウェーは国内初。都市型ロープウェーをめぐっては、東京都江東区が2014年、東京五輪に向けて整備する構想を打ち出したが、費用面などから具体化していない。福岡市でも博多駅と博多港を結ぶ計画を検討したが、市議会の反対で予算が組めず、19年に計画を撤回している。
今回のルートは比較的短く、大…
【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル