横浜市が誘致を表明したカジノを含む統合型リゾート施設(IR)について、その賛否を問うシール投票や問題点を洗い出す学習会が28日、市内で開かれた。誘致に反対する市民団体がそれぞれ企画。市民の意見を反映する必要性やギャンブル依存症の深刻さを訴え、「カジノNO」の声を上げた。
市民らでつくる有志グループ「横浜にカジノってどうなの?」は同日午後、多くの買い物客らでにぎわう横浜駅西口で、シール投票を行った。
「横浜カジノ」は「いる」か、「いらない」かを質問し、それぞれの欄にシールを貼ってもらった。グループによると、1時間半で若い世代からお年寄りまで約500人が投票。ほとんどが「いらない」を選んだ。グループは今後、集計して結果を市に提出する。
同日夜には、「カジノ問題を考える集会世話人会」が市港北公会堂(同市港北区)で学習会を開いた。市民ら約80人が参加。寿地区(同市中区)でギャンブル依存症患者を診療する越智祥太医師が講師を務めた。
越智医師は、診療する患者の大半がパチンコ依存症と説明。ゲーム機によるギャンブルの依存性の強さを示した上で「カジノができれば、スロットマシンで依存症患者が生み出される」と指摘した。
依存症対策についても「業者任せ」と批判し、「カモをつくってもうけようとしている業者が、どれだけ真剣にやるのか」と疑問を呈した。
学習会では、井上桜市議(無所属)が、林文子市長が2年余り「白紙」としてきたIR誘致表明までの経緯や、今後の市の動向などについて説明した。
神奈川新聞社
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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