全国の市区町村で人口が最多の横浜市では、横浜アリーナ(港北区)で、「密」を避けるため4回に分けて成人式を実施した。対象者3万6373人のうち2万1913人が式に参加し、緊急事態宣言下で開催した昨年より6606人増えた。新成人らはマスクを着用し、小中学校で習い、例年なら式典で斉唱する市歌を無言で静聴した。
市は独自の感染防止対策として、新成人らに抗原検査キットを無料で事前配布すると案内し、ワクチン未接種者を中心に希望者約2500人に送った。山中竹春市長は10日の式典で、「この会場でみなさんをお祝いすることができて本当にうれしく思います。神奈川県内も(コロナ禍の)第6波に入った。式典後の会食はお控えください」と呼びかけた。
式典実行委員長で新成人の誓いをした大学生、斎藤夕羽希(ゆうの)さん(20)は「背筋が伸びる思い。本番に向けて、発声やおじぎの角度まで練習した。緊張したが、練習通りできた。コロナ禍で式が開かれるかどうか心配だった。みなさんにお祝いしていただいて、うれしい」と話した。(田井中雅人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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