横浜市が誘致を表明したカジノを含む統合型リゾート(IR)をめぐり、横浜市議会は20日、誘致関連費用2億6千万円を盛り込んだ補正予算案を可決した。自民党系会派と公明党が賛成した。市は今後、誘致に向けた準備を本格化させる。
横浜市は首都圏で唯一、IR誘致に名乗りを上げている。ただ、「白紙」の姿勢で市長選を戦った林文子市長が今年8月に突然、誘致にかじを切ったことに反発する市民も多い。この日も市民団体の呼びかけで約650人(主催者発表)が市役所を取り囲み、「カジノ撤回」を訴えた。
予算が可決・成立した後、林市長は、市民に選ばれた議員が予算案を可決したことを踏まえ、「(補正予算が)民意を反映していないとは考えていない」と強調した。今後、IRに関する市民説明会に自ら出席して理解を求める方針だ。(武井宏之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル