北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父で、5日に87歳で亡くなった横田滋さんを近隣住民でしのぶ場が7日、横田家が暮らす川崎市川崎区のマンションに設けられた。住民らでつくる支援団体「あさがおの会」が遺族に届いた花束の一部や弔電をロビーに並べ、壁には滋さんが撮影した家族の写真や、拉致問題と闘い続けた活動を振り返る写真を飾った。
会場には滋さんの妻の早紀江さん(84)が寄せた「この世を去った拉致被害者家族のために一緒に祈り、引き続き声を上げていただければ幸甚です」とのメッセージも貼り出された。メンバーの森聡美さん(58)は「葬儀が近親者だけで営まれるということもあり、会のメンバーは滋さんのためにとにかく何かしたかった」と語った。
滋さんとよく酒を酌み交わしたという田村照美さん(73)は「楽しいお酒だった。めぐみさんの写真を撮影した時の様子などをよく話してくれました」と振り返った。(編集委員・北野隆一、斎藤博美)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル