橋から身を乗り出す女性 「だめですよっ」 必死の説得が自殺防いだ

上田真仁

 【福島県】会津若松署は3日、主婦の山内英子さん(75)=会津若松市=と会社員の斎藤正行さん(34)=喜多方市=に対して、人命救助にあたったとして感謝状を贈った。

 山内さんは8月26日朝、会津若松市内を車で走っていた。橋から半身を乗り出さんばかりの高齢の女性を見つけ、「おやっ」と不審に思ってすぐに車を止めた。

 「死ぬんだ。自殺するんだ」。そう口走る女性を、「だめですよっ」と山内さんが必死に止める。山内さんの後ろを走っていた斎藤さんも、車を止めて説得に加わった。

 女性から目を離さないよう介抱しながら、斎藤さんが110番通報した。「30分ほどして警察の方がきてくれた」と山内さん。自分と同じ世代の女性が、なぜ死のうとしたのか。「家族の悲しみを考えたら、もう少し長生きしてほしい。切なさを感じた」

 感謝状を受け取った山内さんは「斎藤さんに協力してもらい、たいへん助かった」。斎藤さんは「命は大切。助かってよかった」と話した。女性の家族から2人に感謝の電話があったという。(上田真仁)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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