次の予約、入れたのに…地域に愛された医師の死「信じたくなかった」

会員記事

仙道洸、丸山ひかり

 埼玉県ふじみ野市で起きた立てこもり事件。亡くなった医師の鈴木純一さん(44)の富士見市内の在宅療養支援診療所には30日、多くの人が訪れた。花を手向け、突然の死を悼んだ。

 埼玉所沢市の60代の女性は昨年8月、新型コロナウイルスに感染して肺炎を起こした志木市に住む30代の息子を診てもらった。入院先が見つからず、自宅で闘病していたとき、深夜に鈴木さんが駆けつけてくれたという。

 「コロナに負けないで。絶対に死ぬなよ」と声をかけ、薬を投与。その後も数日にわたり様子を見に来てくれた。入院先が決まったときには回復状態にあったといい、入院先の先生は「的確な治療で命が救われた」と話していた。

 女性は「先生がいなければ息子は助からなかった。感謝してもしきれない。本当に悔しいです」と声を震わせた。

 昨年11月ごろまで母親が鈴…

この記事は会員記事です。残り518文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment