次世代スパコン「富岳」、報道初公開 コロナ研究活用中

 理化学研究所は16日、理研計算科学研究センター(神戸市)に設置したスーパーコンピューター「富岳」を、報道陣に初めて公開した。2021年度の本格稼働を目指し、システムの調整が進んでいる。すでに一部は先行して稼働しており、新型コロナウイルス感染症に関する複数の研究が進んでいる。

 蓮舫参院議員の「2位じゃだめなんでしょうか」で話題になったスパコン「京(けい)」の後継機で、約100倍の性能をもつ。富岳は富士山の異名。富士山の高さが性能の高さを表し、富士山の裾野の広がりがユーザーの広がりを意味しているという。

 共同開発した富士通が基本的な性能を確認するために設置した試作機は昨年、スパコンの省エネ性能を競う世界ランキング「グリーン500」で、世界1位を獲得した。先月には同センターへの搬入が終わり、現在は調整が続いている。試行として新型コロナウイルス対策などの研究に使われ、成果が出始めている。(杉浦奈実)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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