世の道徳を平然と裏切る悪の魅力をたっぷりと描く、四世鶴屋南北の代表作「東海道四谷怪談」が9月、京都・南座で通し上演される。自身の欲望に忠実な民谷伊右衛門(たみやいえもん)に片岡愛之助さん、悲しい運命をたどる伊右衛門の妻・お岩に中村七之助さん、そして、恋慕ゆえに罪を犯す直助権兵衛(なおすけごんべえ)を市川中車さんが演じる。3人ともに初役だ。
浪人・伊右衛門は、お岩を連れ戻された恨みから義父を、悪友の直助はお岩の妹・お袖への横恋慕からその婚約者・与茂七(よもしち)を殺害、2人で姉妹をだまし、敵討ちを約束する。やがて、伊右衛門の子を産んだお岩を悲劇が襲う――。
愛之助さんは「伊右衛門を務め…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル