歌手のAIさんは19日、広島で開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の際、各国首脳のパートナーや岸田文雄首相の妻・裕子さんらが参加した「次世代シンポジウム」に出席した。シンポではアカペラで歌を披露し、参加者らと話をしたという。また平和記念公園で歌い、被爆者や現地の学生、子どもたちと平和について語り合ったという。広島での様子について、AIさんが朝日新聞の取材に語った。
――シンポには米国のバイデン大統領の妻、英国のスナク首相の妻、ドイツのショルツ首相の妻、フォンデアライエン欧州委員会委員長の夫らが参加しました。英語でスピーチしたそうですね。
「私はライブしかしたことがないので、会場のものものしい警備、雰囲気を見て、失礼があっちゃいけないとめちゃくちゃ緊張しました。首脳のパートナーの方々や世界に向けて、英語で平和への自分の思いをスピーチしてほしいと言われ、ええーと。私は米国生まれですが、育ちは鹿児島。高校生の3年間、米国で過ごしましたが、人生でちゃんとしたビジネス英語を習ったこともないんです。スピーチや段取りを紙に書いていざマイクの前に立ったら全部、吹っ飛んでしまって。あの日のことは正直、あまり覚えていないんです(笑)。(日本語での)ユニセフの手紙の読みあげだけはしっかりやらないと、と言い聞かせました。『ハロー、ワールド』という呼びかけと歌は、自分らしくできたかなと」
アカペラで「Lean on Me」を歌った理由
英語でスピーチした後、各国首脳のパートナーたちの前でアカペラで「Lean on Me」を歌ったAIさん。記憶が飛んでしまうほど緊張しましたが、スナク英首相夫人やバイデン米大統領夫人らが声をかけてくれたといいます。その秘話と平和への思いを語ってくれました。
――会場ではアカペラでビル…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル