山口啓太 福冨旅史
東京・歌舞伎町のビルで国内最大規模の違法ネットカジノ店を運営したとして、警視庁などは5月31日、不動産会社役員ら男4人を常習賭博の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。カジノ店の運営側の摘発は珍しいという。
同庁は、容疑者らが経営する不動産会社は、関東中心にカジノ店を複数展開するグループ「SPEED(スピード)」の拠点とみる。店の売り上げの管理や機材の調達などを担い、運営ノウハウを蓄積していたという。
捜査関係者によると、逮捕されたのは東京都新宿区の不動産会社「ネオジオリアルエステート」代表の葛西悠介(43)、役員の潟山孝之(57)の両容疑者ら4人。4人は遅くとも今年1月まで5年前後にわたり、歌舞伎町でネットカジノ店「SEXY」を運営し、客に賭博をさせるなどした疑いがある。
警視庁は1月に店を摘発し、従業員らを同容疑で逮捕。警視庁は、店が約17年間にわたり営業し、2017年以降に少なくとも数億円の利益を出したとみている。(山口啓太、福冨旅史)
店内に踏み込んだ捜査員、「別の勢力」と勘違い 摘発の裏側
東京・歌舞伎町の違法ネットカジノ店「SEXY」はなぜ、長期間営業が続けられたのか。店側は摘発への備えを持っていた。今回の摘発は、長期間の内偵捜査に、偶然も重なって実現した。
違法賭博の捜査に詳しい警視…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル