歌舞伎町で売り上げ500億 違法カジノ店摘発の背景に「勘違い」

 東京・歌舞伎町にあった国内最大規模の違法ネットカジノ店の収益を受け取ったとして、警視庁は5日、指定暴力団住吉会傘下組織幹部の金井忍容疑者(50)ら3人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等収受)の疑いで逮捕した。ネットカジノ店の収益を受け取ったとして暴力団組員が逮捕されるのは異例という。

 捜査関係者への取材で分かった。金井容疑者は2019年~23年1月、東京都新宿区歌舞伎町2丁目にあったネットカジノ店「SEXY」などの売り上げのうち、約5千万円を「みかじめ料」として受け取ったほか、別の2人と共謀して他に「用心棒代」として約600万円を受け取った疑いがある。警視庁は5日、同区内にある傘下組織の事務所を同容疑で家宅捜索した。

 警視庁が今年1月に店を摘発していた。同庁は、店が05年以降の17年間で500億円近くを売り上げ、一部が暴力団側に流れたとみている。

パソコン35台で24時間営業 捜査員に踏み込まれた店内では

 捜査関係者によると、パソコンで完結するネットカジノ店は、違法賭博の証拠が残りにくく、捜査は「特に難しい」と言う。「SEXY」の摘発は、長期間の内偵に偶然も重なって実現した。

 捜査関係者によると、店が歌…

この記事は有料記事です。残り356文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment