厚生労働省に国立感染症研究所、自衛隊、県庁……。コロナ禍での行動に注意を呼びかけているはずの公務員が、大人数による送別会などを開いていたケースがぼろぼろと出ている。参加者が感染したケースも少なくない。みなさん、じつは歓送迎会やっているんですか? 東京の街頭で聞いてみた。
9日声をかけたのは、東京・新橋や霞が関にいた20~70代の男女計25人。
歓送迎会に参加したと答えた人は2人にとどまった。
札幌市在住で、就職活動で上京した大学院生の女性(22)は3月、研究室のメンバー6人で送別会を開いた。「いつも会っている人たちだから大丈夫かな、と思った」という。各地の公務員のふるまいも「人間だから飲みたくなる時もあると思う」と理解を示した。
ただ、会社員のほとんどは、社の方針で開催を見送っていると説明した。
今春、メーカーに就職したばかりの女性(24)は「内定が出た昨年から歓送迎会はなかった。大学のサークルでは15人くらいの送別会があったが、感染が怖くて参加しなかった」という。
農林水産省職員の男性(54)は一連のニュースが「許せない」と答えた。「感染者を出せばニュースになるし、見られている意識を持たなきゃいけない」。今年は職場で歓送迎会の話そのものが上がらなかったという。「この1年はコロナの影響で激務だろうし、ねぎらいたい気持ちは十分わかる。でも、国民にお願いする立場なので、控えなきゃならない」
小売店経営の浜田貴美子さん(77)も「国民に『行くな』と言いながら、自分たちは別なんて絶対許せない」と怒りをあらわにした。
ただ、もし上司から誘われたら参加を断れるかと尋ねると、答えは割れた。
「断れない」と答えたのは、会…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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