「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」をめぐる問題に対応するため、関係省庁による初めての会合が18日に開かれた。
「今度こそきちんとした対応を望みたい」。教団の問題に国が取り組む姿勢を見せたことに対し、献金トラブルを抱えた元信者の裁判を担当した渡辺博弁護士は、そう注文する。
渡辺弁護士が担当した関東地方の80代女性は、1990年代に教団に入信し、2010年代後半に脱会するまで、数千万円を献金などにつぎ込んでいた。
女性は、自宅を訪ねてきた信者から正体を隠されたまま勧誘されて入信。勉強会や会合で「先祖に悪い因縁があり、子孫に不幸が降りかかる」などと不安や恐怖をあおられた。「因縁を断つため」などと印鑑セットや仏像など次々と購入させられ、夫の退職金も献金にあてたという。
高額な献金は、刑事事件をき…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル