22日の「即位礼正殿の儀」には、日本と外交関係がない台湾から、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(駐日大使)も列席した。政府は「一つの中国」の原則に立つ中国への配慮から、台湾の代表者を正式には招待しなかったが、日台の友好関係を踏まえ、謝氏を来賓として接遇した。
政府が21日に発表した外国元首・祝賀使節団の参列者のリストに謝氏の名前はなかったが、台湾の外交部(日本の外務省に相当)は22日、謝氏が参列したと発表。日本政府も産経新聞の取材に対し、謝氏の参列を認めた。中国が反発し、祝賀ムードに好ましくない状況が生まれるのを回避するため、台湾の代表者の参列を積極的に公表しなかった可能性がある。
即位礼正殿の儀には、中国の特別行政区である香港の林鄭月娥(りんていげつが)行政長官とマカオの崔世安行政長官も参列した。外務省によると、政府はこの2人に対しても正式な招待は出していなかったという。
外務省の大鷹正人外務報道官は23日の記者会見で「即位礼正殿の儀への出席は、平成の際の前例や、他の政府主催の式典の例を踏まえながら扱いを検討した」と説明した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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